
預金封鎖って日本でも起こりうるの?



万が一の預金封鎖の備えて今からできる対策は何があるの?
こういった疑問に答えていきます。
預金封鎖が「起こるかもしれない」「起きたときにパニックにならないように対策」をしておくことが大切です。
2024年の新紙幣の発行のタイミングで預金封鎖が行われるのではないかと噂が広がっています。


●預金封鎖とは何なのか?
●預金封鎖が起きる前にできる対策4選
について解説していきます。
【預金封鎖に備えて】
①タンス貯金
②金・銀・銅を購入
③海外の銀行に預ける
④仮想通貨を購入する
が今からできる対策になります。
預金封鎖って何なの?


対策についてお伝えする前に、簡単に『預金封鎖』について解説します。
●預金封鎖とは
●なぜ起きるのか
●日本の過去の預金封鎖事例
について紹介します。
預金封鎖とは


預金封鎖(よきんふうさ)とは、銀行などの金融資産の引き出しを制限して、銀行に入れているお金が動かせなくなることです。
つまり、預金封鎖が起きてしまうと、お金を自由に使えなくなります。
生活が一変することが容易に想像できますよね。
なぜ預金封鎖が必要なの?


預金封鎖には主に2つの目的があります。
✅インフレの抑制
✅資産税の徴収
いずれも国の経済や財政状況による目的といえるでしょう。
インフレの抑制


預金封鎖が起こると、世の中にお金が出回らなくなるためインフレを抑制することができます。
【インフレ】とは、
物価が過度に上昇し通貨の価値が暴落する現象のことです。
つまり、
①預金封鎖でお金の流通量を減らし
②物価の価値を下げ
③インフレを抑制する
ということが言えます。
戦後の日本では物資不足が問題で、過度な物価の高騰(ハイパーインフレ)が起こっていました。
ハイパーインフレを抑えるべく、預金封鎖が行われたといわれています。
資産税の徴収


国の赤字を解消するために、預金封鎖を行って国民から税金を回収するということです。
国民の財産や土地などが資産税の対象とされ、戦後の日本は膨大な借金の返済が預金封鎖によって可能となりました。
国民が働いて貯めたお金を勝手に国の借金の返済にするなんて悲しいですよね。
日本でも過去に起きている


銀行からお金を引き出せなくなるイメージがしづらいですが、戦後の日本でも預金封鎖が起きたという事実があります。
1946年に、日本政府は、突然、預金封鎖を実施しました。
引き出し制限を設けて、世の中にお金が出回らないようにしました。
現金、預金、株式、金、不動産など、ほぼあらゆる財産が対象になりました。
そして、最大90%の財産税をかけ、財産税を徴収した後に解除されることになりました。
国民から徴収できたら「ハイ、OKです」ってヒドイですよね
【戦後の日本が実施した金融政策の内容】
①預金封鎖
②新円への切り替え
③財産に対する課税
が上げられます。
②新円への切り替え
古い通貨が使えなくなるため、新円に切り替えるためにお金を銀行に持ってくるようにし、全て銀行に預金させた後に預金封鎖を行うという手段に出ました。
そうすることで、人々の資産は失われ、お金の流通量を減らすことに成功し、インフレを抑制することができたと言われています。



ぞっとしますよね…
今では考えられないほど恐ろしい状況ですが、2024年に日本は新紙幣が発行されることが決定しています。
これが預金封鎖のうわさが出る理由の一つです・・
【ちなみに】
新一万円札の『渋沢栄一』は、なんと預金封鎖を実施した『渋沢敬三』の孫なんです…


ますます伏線のように感じませんか…
2024年に本当に起こるのか?


2024年に新紙幣が発行される予定ですので、預金封鎖が起こるのではないかと、噂されています。
とはいえ、預金封鎖は起きない可能性のほうが高いです。なぜかというと、戦後と現代では状況がまったく違うからです。
現代では、国債を大量に保有していますが、本当に財政が破綻している状態とはいえません。
デフレがずっと進行している状態です。
しかし、絶対に預金封鎖は起こらないとはいえないし、それは誰にもわかりません。
政府の財政破綻、ハイパーインフレのような特殊な状況がおきれば、預金封鎖は決してありえない話ではありません。
予測不可能な時代に備えるために対策はしておいた方が堅実です。
▶以下で『預金封鎖が起きたとき』パニックにならないように今からできる対策を紹介します。
預金封鎖に備えた対策4選


預金封鎖に備える方法としては、次の4つが上げられます。
難易度別に紹介していきます。
難易度 | メリット | デメリット | |
タンス貯金 | ★ | すぐできる | 新紙幣発行で使えない可能性がある |
金・銀・銅の購入 | ★★ | 価値が安定している | まとまった資金が必要 |
海外の銀行に移す | ★★★ | 預金封鎖の影響がない | 口座開設が複雑 |
仮想通貨に変える | ★ | 少額から簡単に始められる | 価値が下がる可能性もある |
それぞれ特徴を解説していきます。
タンス貯金を始める


預金封鎖が万が一発表された場合、制限ギリギリまでお金を引き出しておこうと銀行やATMに人が殺到します。
その状況ではお金を引き出すのはなかなか難しいです。
混乱を避けるために、今のうちからタンス預金を始めておきましょう。
【注意点】
新円切替も同時に起きた場合は価値が落ちてしまう可能性があるので、注意が必要です。
金・銀・銅の現物を購入する


対策の2つ目は、金・銀・銅の現物を購入することです。
金・銀・銅などの貴金属は価値が下がらないのが魅力です。
金は1グラム8,700円ほどの価値があります。(2022年10月16日現在)
お金として使うには換金が必要ですが、お金を無駄にしないためにも分散投資が大切です。
【注意点】
一度の取引で200万円を超える場合、取引業者から税務署に申告しますので、国に売買情報が筒抜けになってしまいます。
一度の取引が200万円以下の金・プラチナ、そして、銀地金は対象外です。
とはいえ、資金が有り余っていないとできませんよね…
海外の銀行に直接資産を移す


海外の金融機関に資産を持つことで、預金封鎖のリスクを回避することができます。
海外の金融機関に口座を持っておくことで制限が適用されず、預金封鎖時でも自由に引き出すことができます。
リスク分散を考え、資産を別々に持っておくことは大切です。
【注意点】
海外の金融機関では日本ほど簡単には口座を作ることができません。
それなりの自己資金と信用力が必要になります
じゃあ、どうすれば…
仮想通貨に変える


仮想通貨もまた預金封鎖の対策のひとつの案として挙げられています。
ビットコインなどの暗号資産に資産の一部を変えるという方法です。
最も簡単に少額(数十円)からできる対策になります。
さらに、2022年現在多くの投資家や富裕層が「2030年までに1BTC=1億円以上になる」と予測しています。
まずは『今ある資産の一部を暗号資産に変える』という方法がおすすめです
【注意事項】
預金封鎖が起きたときに始めようとしても恐らく国に規制されて開設できません。
今のうちに口座開設だけでもしておくことをおすすめします。
海外の金融機関に資産を持つことは少しハードルが高いです。そこで注目されているのが仮想通貨です。
仮想通貨はこれまでにも法定通貨の価値が暴落しそうな時にも影響を受けにいという過去の事例もあります。
仮想通貨も預金封鎖のリスクヘッジのひとつとして考えてみてもいいのではないでしょうか。
まとめ:預金封鎖は今後起きないとは限らない


預金封鎖は今のところ起きる可能性は低いですが、今後どうなるかは分かりません。
生活に大きな影響を与える預金封鎖ですから、対策を取っておかないと今あるお金の価値がなくなってしまうかもしれません。
今のうちからできる範囲で対策をしておきましょう。




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